それでは、実際にどのように練習が行われているのかを見てみましょう。 | |
ボート部は、浜松市内の「佐鳴湖」というところで練習しています。 早朝、講義が始まる前に佐鳴湖に向かいます。 医大から約20分の距離です。 佐鳴湖までは先輩が車で送っていきます。 |
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佐鳴湖に着きました。 写真は、ボートをおいておく艇庫です。 このなかには・・・ |
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このようにたくさんの艇がおいてあります。 どのようなものがあるのか見てみましょう。 |
これは、「ナックル」という木の重い船です。 男子の新入生は、ボートに慣れるまでの数週間、主にこの船で練習をします。 とても安定がよく、沈むことはまずありません。 COXという舵取り役に先輩がつき、楽しい雰囲気の中で練習が行われます。 |
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これは、「シェルフォア」という5人乗りの艇です。 COXと呼ばれる舵取り役1人(写真一番奥)と、4人の漕ぎ手で艇を進めます。もちろん、沈むことはほとんどありません。 この艇は、1人が片側に1本のオールを持つ「スイープ」と呼ばれる種類です。 とても軽いのでスピードが出ます。男子部員は、この種類の艇で試合に出ます。 |
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これは、「クォドルプル」という5人乗りの艇です。 シェルフォアと同じく、COX(写真手前)と、4人の漕ぎ手で艇を進めます。 この艇は、1人が両手で2本のオールを持つ「スカル」と呼ばれる種類です。オール数が多く、沈むことはまずありません。 浜松医大では、女子部員が主に使用しています。 |
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これは、「ダブルスカル」という2人乗りの艇です。 COXはおらず、2人の漕ぎ手で艇を進めます。 オール数が少ないため、ごくまれに沈むことがありますが、簡単に復帰することができます。 オールは、クォドルプルと同じ「スカル」と呼ばれる種類です。 |
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これは、「シングルスカル」という1人乗りの艇です。 「スカル」と呼ばれる種類の1つで、1人が両手でオールを持ち漕ぎます。 バランスをとりづらいため、スカルに乗り慣れた漕手でないと、乗りこなすのが難しい艇です。 |
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ボート競技で使う艇は、漕手が向く方向と逆方向(COXが向く方向)に進むことも面白い特徴です。 |
ボート部員には、主に3種類のポジションがあります。 | |
まず、オールで艇を進める漕手。 オールを持ち、艇を大きく、強く、そして速く、前へと進めます。 一番想像しやすい役割ですが、ボートで重要なのは漕手だけではありません。 |
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次に、主として4人以上で漕ぐ艇に乗るコックス(COX)と呼ばれる役割です。 艇の舵を取り、漕手に指示を出します。 音楽で例えるなら指揮者のような、重要な役割を果たしています。 |
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そして、漕手やCOXのサポートを行うマネージャーさんです。 安全に艇やオールを使用し、練習を充実したものにするために重要な役割を担っています。 女子の割合が比較的大きいですが、男子マネージャーもいます。 |
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役割は別れていますが、浜松医大では漕手・COX・マネージャーに壁は一切ありません。 お互い同じチームの一員として、楽しみながら同じ目標に向かっています。 なかには、漕手から舵手やマネージャー(あるいはその逆)になるなど、役割を変える人も多くいます。 |